2008-02-24

Chris Carterをよろしく 2

今朝のBoston Globeではここではあまり取り上げたことのないChris Carter クリス・カーターに焦点を当てた記事がありました(「Chris Carterをよろしく」つうのを過去に書いてました)。

「カーターは太陽が昇るより早くレッドソックスのトレーニング場に現れる。チームメイトがまだ寝ている間ウェイトルームで汗を流す。」

一日のワークアウトが終ってもカーターは居残りで内野コーチのLuis Aliceaから1塁でゴロを取り、バッティングコーチのDave Magadanがいる2塁に投げる。また別の日は外野コーチのDeMarlo Haleがセットしたマシンの出すフライボールをキャッチする練習をする。

クリス・カーターは去年の8月Wily Mo Penaとのトレードでアリゾナから来た。そのときカーターはアリゾナのAAA、Tucsonでプレイしていた。

「誰かが僕に言ったんだ。『ボストンに行くって話し聞いたか?新聞に出てるぞ。』『そんなわけないだろ。』と返事をした。そしたらTheoから電話があったんだ。多分3日後だったかな『君を獲れてうれしいよ。』そう言っていた。」

Penaのようにカーターの魅力はバットにある。しかしPenaほどのパワーはない。

04年スタンフォード大から17巡でドラフトされた左打者のカーターは1年でシングルAからトリプルAに進む。過去2年、Tucsonでは3割以上打っている。

05年はホームランを31本、その後2年は19本ずつ打っている。しかしPenaと同じく彼の守備はまったくうまくないと言われていた。アリゾナではカーターは1塁手だったが、夏にはTucsonの監督までがカーターはメジャーで1塁手として通用するかわからない、と認めるほどであった。ソックスはレフトフィールドを守らせてみたがそこでも使えるかわからない状況である。

アメリカン・リーグだからDHがぴったりなのだろうが、ボストンにはPapiがいる。ここはすぐには空きそうもない。

高校時代はBaseball AmericaではNo. 8のプロスペクトといわれた。しかしそれからは困難が続いた。スタンフォードの1年目はベストルーキーに選ばれたが翌年は左肩を痛めほとんど出場できなかった。復帰したときにはボールを投げる肩は弱ってしまっていた。

カレッジでは生物学を専攻し、3年9ヶ月で学位を取得する。しかし、野球ではベンチ要員となり、ドラフト前に彼の価値は急落し、17巡となってしまう。

アリゾナではConor JacksonやChad Tracyがいて行き場がなかったためボストンにトレードされたのは歓迎されなかったわけではない。

この冬、カーターはベネズエラで3ヶ月プレイしていた。キャッシュがほしかったというのもあるがレッドソックスにアピールしたかったのも理由のひとつだ。

カーターはベネズエラで思いもかけない情熱に目覚めた。ベネズエラの文化に恋をしたのと同時に美しい女性と出会ったのだ。彼の属したLa Gauiraは数年ぶりにプレイオフに進出した。しかしプレイオフの始まる前に帰らないといけなかった。打率.336で打席数がおおけらば打率王の3位になっているところだった。

「自分はいい人だったしリッチだった。あそこではまるでロックスターみたいだったよ。みんな握手するのに並ぶんだ『ありがとう!』それまでは仕事で野球していた、でもあそこでは自分のチームだと気合入れたよ。」

今はレッドソックスを自分のチームにしようとしている。25才でトリプルAで3年めを迎えるのはうれしくないことだ。

「チャンスさえあれば。。。」「今あると思ってる。手ごたえを感じるんだ。今は空きがないかもしれない。もしも誰がが僕よりうまいならそれを受け入れないと。」

「自分はポジティブな人間だ。ここ7年間はそうでないといけなかった。僕がどんだけ悪いか聞かされてきた。でも今はそのおかげで精神的にずっと強くなることができた。」
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