2008-03-31

レッドソックスとファームシステム その1

毎日レッドソックスに関する記事をチェックするのですが、最近よく「いかにレッドソックスが空っぽだったファームシステムをここまでにしたのか」的な記事を目にします。
以下2つは細かく書かれていておもしろかった記事です。6回シリーズのその1です。

Player Development - Part 1: Productive farm system allows Sox flexibility

ジョン・ヘンリー、トム・ワーナー、ラリー・ルキーノが2002年にレッドソックスを買ったとき、才能のある選手はまったくいなかった。Baseball AmericaはピッチャーのSeung Song、1BのTony Blanco、ピッチャーのRene Minielがチームのトップ3プロスペクトだった。この中ではBlancoがメジャーリーグで62打席たっただけだ。

しかし、今は違う。ファームシステムはエリートクラスになっている。ジョナサン・パペルボン、マニー・デルカーメン、ダスティン・ペドロイア、ジャコビー・エルスベリー、クレイ・バックホルツなどの下にも多くを蓄えている。

サンタナ獲得の可能性は大きな変化となるところだった。差し出そうとした選手はエルスベリー、ラウリー、マスターソンなどたじたじとするものだった(?)。

エルスベリーもラウリーも05年のドラフトでの1順ピック、マスターソンは06年の2順ピックだった。ソックスは彼らでサンタナを獲得するには十分かと思った。

01年にドラフトで入団したケビン・ユーキリスは言った「チームがどれだけいいドラフトをしているか物語っているね。昔よりずっといい。大事なことはトレードできる選手がたくさんいることだ。昔はほとんどいなかった。トリプルAからシングルAまでトレードチップはいくらでもいる。」

しかもレッドソックスはファームシステムはトレードチップにもボストンでプレイするにも十分な逸材をそろえていると自信を持っている。ツインズに「才能の世代」を放出することはためらったが、ファームを空っぽにすることなく3、4人のエリートプロスペクトなら出してもいいと思っていた。

人材養成部門のVP、ベン・チェリントン「僕たちは自信があるからな。トレードがあったとしても国内外のスカウトでその才能を補う自信はあった。それを明日するってのは無理かもしれないがそのうちに、というだけの自信があるんだ。」

「もしサンタナが来ないとしてもそれはそれで自信はあるんだ。今いる若いプレイヤーでも十分いけると思っている。ベテランと一緒に彼らには成功のチャンスを与えることが出来る。」

今レッドソックスは強いポジションにいる。ライバルでさえソックスが最悪のファームシステムをベストのものに返信させた努力には賞賛を惜しまない。

ヤンキースのGM ブライアン・キャッシュマンはレッドソックスの選手養成システムはブロンクスでも理想のモデルと引き合いにする。あるアメリカンリーグのスカウトはレッドソックスが成し遂げたことについてとてもうまく言っている。

「彼らにはひっくり返さない石はなかった。チャンスを逃すことはなかった。」

レッドソックスはワールドシリーズの野心を支えるようなマイナーリーグシステムを構築するには細心の注意を払った。しかしこんなに早く成就できたとソックスのオフィシャルですら多少のショックを受けている。

Theo「時間とスカウトがファームシステムを向上するという自信はあった。5年でナンバー2のファームシステムになるとは思っていなかった。」

GMはこれには3つの要素があったと言っている:選手を見る目があるスカウト、選手がシステムを急速でかけのぼっていけるよう準備の整った選手育成システム、プロスペクトが成功できるような環境を作れるメジャーリーグコーチと選手だ。

Theo「この3つのうち1つでも欠けていたら、こんなにうまく行かなかっただろう。」

いまや組織はこれから先何年もやっていけるような状態である。スカウトと選手養成マシン(かつては単なるモットーでしかなかった)はチェリントンの言う「息のする存在」なのである。

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