ウィル・キャロルさんさらにジャイロボールについて語る
このインタビューではジャイロボールだけでなく、ピッチングカウントも話題になっています。アメリカと違って日本ではピッチャーの投球数がずっと高いことについての見解が興味深いです。
MW: 日本ではこれが男らしさとでも言うんでしょうか、始めたら最後までやり遂げるもんだと思われているようです。松坂は去年完全試合完投試合を14回したと思います。これは普通のようです。すごく不思議なのはチームにはクローザーってものがいるのにエースが投げるときはクローザーを起用しないんですね。松坂はここ2、3年で150球、160球投げることもたびたびありました。125~130はざらです。投球数についてどのくらい投げたら「尋常じゃない!」ってのはありますか?
WC: ないね。。。しかし悪いときに質問したな。今ちょうど投球数に関する本を書いているんだ(笑)。。。ペドロ・マルチネスはケガをしたため投球のメカニックを変えたことがあった。もしそうすることが必要で、それが安全ならするってことだ。よけいに休息日を取るのがいいことなのかわからない。僕がここ数年提唱していることに4人ローテーション制がある。登板ごとに投げる球数を少なくするんだ。100球で引っ込めるかもしれない。でも松坂みたいに150球投げられるのもいればマダックスみたいに80球が限度のもいる。「今日のピッチャーはx球は投げられるだろう」と言い、球威が落ちてきたときブルペンが役に立つのだ。投球数自体にはあまり意味はないと思う。
MW: 何かで高校生で144球投げたピッチャーがいると読んだのですが。
WC: 166球だ。
MW: それはちょっと怖いです。そのピッチャーは斎藤佑樹といってビッグスターです。甲子園で彼はみんなもやるようなことをしたのですが、14日で931球を投げています。しかも連日の試合、24時間以内で300球投げています。
WC: それは松坂みたいだな。それって98年だっけ?。。。7回で166球か。それで使えたか?メカニックは変わったか?アウトを取れていたか?こういうのはあまりうまく文章にもなっていないな。ここでは高校野球はあまり注目されていないからな。カレッジでなら同じようなことはしょっちゅう見てるよ。Tim Lincecumなんかは腕のアクションがすごいんだ。金曜日に先発、日曜日にリリーフしたもんだ。それで120~30投げちゃう。一度金曜日に140球投げて日曜日に20球投げたことあったな。そんなのメジャーリーグのピッチャーにやらせてみろ。騒ぎまくるぞ。でもそれが悪いことかはわからないんだ。
MW: もう何百回も聞かれていると思うんですが、初めてジャイロボールのことを知ったのはどこでですか?
WC: ESPNでRob Neyerがチャットをしていたんだ。そこで誰かがジャイロボールのことを聞いていた。あいにくチャットセッションに戻ったときはもう終っていてアーカイブがあるだけだった。だから誰がその質問をしたのかすごく知りたいね。Neyerはそのときピッチャーに関する本を書いていて、誰かがジャイロについて質問をしたんだ。ネイヤーはジャイロボールのことは聞いたことがなかった。そこで5、6人の人にメールを送った。僕はそのうちの一人だったんだ。好奇心のかたまりの僕は「よーし!調べてやる!」とまずナックルボールについてのウェブサイトを見つけたのさ。そこでジャイロボールについても語っていた。「一体何物なんだ?」
その頃日本に友人がいた。電話をして「こんな本のことを聞いたことがあるかい?」と聞いてみた。彼は言った「いや、聞いたことないよ。なんで僕がそんな本のこと知ってるんだ?」で僕は「ちょっと本屋であるかみてきてくれないか?」そしたら「世界一大きい本屋に寄ってるんだけど」ってんで「買ってくれ」となったわけさ。そんなわけで本は日本語で僕は日本語は読めないんだけど写真はたくさんあった。その本を見たことあるかい?
MW: はい、見たことあります。リサーチしているときPower Pointなんかでもたくさん見ました。
疲れたのでつづく
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10 件のコメント:
お疲れさま~♪
松坂って確か後半にいけばいくほど調子が出てくるって言われてるピッチャーだったんですよね!
だから昨年のWBCの時
投球数制限が問題になったような・・・。
とにかくメジャーにきてどう進化するのか
皆注目してるってことですね♪
静ちゃん
>後半にいけばいくほど調子が出てくる
へ~~~そうなんだ。ハンカチ王子もいつか松坂みたいになるのかな。
BMBさん、こんにちは。MLBではジャイロボールが話題になってるのか。NPBでは殆ど効かないなあ。
前にもどっかで書いた気がするんだけど、5,6年前に私ら中学野球部顧問の間で手塚一志さんの一連の著書(シンクロ打法とかいちいちネーミングが斬新でした)が大流行したことがあって、ジャイロボールも話題にあがりました。
「俺、投げれるようになったぞ」って一介の社会科教師、しかも40過ぎのおっさんが本気で訴えてきたものです。心の中でウソつけ~ってつっこんどきましたが。
まあ、変化球=浪漫というのは分かる気がします。中学生もすぐに変化球を覚えたがるんです。目先の勝利がほしい無能監督の私は、けっこう奨励しちゃったり。3年の夏大までは絶対に投げさせないという立派な人もたまにいるんですけど。
ただ・・・、ハンカチ王子×田中君に象徴される高校野球の投手酷使は、クレージーの一語だと思います。
中4日で100球をメドに投げるメジャーと、中6日で120~150球の日本の起用法との比較はいい勝負ではないかと思っています。個人的には間隔が短い方が好きですけどね。
それと、日本の投手の多くがそれまでの指導方法により、下半身比重の高いフォームで投げてきていますから、肩や肘への負担は上腕をフルに使うメジャーよりも軽いと思います。けど、そのフォーム取得の鍛錬は確かに苦しいし面白味も無いですから、これはまさに根性の世界^^。
これは実体験なのですが、投げ始めは出来るだけ小さい方が良い。でも、その時に肘のたたみ方や角度ですね、これをしっかり体に覚えこませないと、高校生ぐらいになると中々基本のフォームは直せない。横からしか投げれないようだともう、投手としてはやっていけない。
長々と失礼しました。
tokitoki先生玉の輿、こんにちは
ジャイロボールの名付け親も手塚さんですか?英訳本は出版されていないそうですね。これだけ関心を持たれているのにもったいない気もします。
>「俺、投げれるようになったぞ」
あはは。なんかかわいいですね。浪漫を極めようとしているんでしょうか。
hausさん
ふむふむなるほど。フォームだけでも日米でそんなに違いがあるのですか。おもしろいですね。日本独自の開発なんでしょうか。南米のピッチャーでこういう話は聞かないですよね。キャロル氏の執筆中の本になんとあるか興味津々です。
はじめましてこんにちは~
陳郡の袁惨さんのところからきました。
宜しくお願いします(´・ω・`)
さてジャイロボールの話題が出てますが
手塚一志さん曰く確か
「ジャイロ回転のボール」を投げる事は
普通の人でも練習すれば出来るが
「ジャイロボール」を投げるのは
ほんの一握り的な発言をしていたような
きがします。
僕は投げようと腕ひねってたら
シュートが上手くなった反面
肘がおかしくなりました(爆
後々調べたら投げ方を誤解してたようです
あとはインタビューで気になった点をいくつか
>松坂は去年完全試合を14回
恐らくこれは完投試合の事ですね
>7回で166球か。
アメリカの高校は7回制なんでしょうかね
ちなみに決勝の一試合目は15回完投で178球ですが166っていつだろう・・・
松坂大輔の17回250球は凄まじいの一言に尽きます(苦笑
Denim.Jeansさん、こんにちは
キャロルさんは投げ方ならタダで教えたるって言っていて、実際教わったアメリカ人がいましたけどたぶんマスターはしていないみたいです。
>完投試合の事ですね
あ!そうですね。Complete gameのことでした。ご指摘ありがとうございます。
アメリカでは投球数にかなり神経を払っているのに比べると日本は極端なのがおもしろいです。
この渦巻き回転のボール
下手投げのほうが投げやすいですよ絶対!
ただあの回転で思いっきり投げるのは
とても難しいかと(;^ω^)
松坂の事ですが昔の記事を発見しました
http://www.sanspo.com/baseball/koukou/98koshien/knews/ks0821.html
> その松坂がひと冬ごとにたくましく成長を遂げていった。横浜名物のアメリカン・ノックは、本塁付近から左右両翼100メートルをタップリ往復させる超ハード版。最初は15本で音をあげていたが、それでも「率先してやってました」と渡辺監督。さらには1日・300球を越える投げ込みもザラだった。
まさにクレイジー!
>1日・300球
(╬☉д⊙) そんなに投げて効果あるんでしょうか
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