Jason Bayのこと
数日前の記事でとても気になっていましたが週末になってやっと訳せる時間できました。
What happened with Jason Bay and the Red Sox
本来なら何年もの努力が実るはずだった。しかし代わりにジェイソン・ベイのFAへの進出は9ヶ月のケイオスで未だに頭を振るようなできごとだった。
物語はCiti Fieldsのシーザーズクラブでメッツのジャージを着ているベイがいることで終わる。クリスマスの日にメッツと4年$66Mの契約を交わしたのだった。
ベイは満足している。
「すべてが終わってメッツの一員となれてほんとによかった。」とシアトルの家でベイは語った。
それまでの数ヶ月は完全に話は違うのだが。
NESNのピーター・ギャモンズ氏が報じたようにベイは去年の7月、レッドソックスと4年$60Mで合意していた。しかしメディカルな点で心配があるからとこのオファーはひっこめられてしまった。
「それは話の10分の1にしかすぎないんだ。」
レッドソックスとの話が流れてからメッツの記者会見まで経緯は複雑だ。ベイの膝と肩についての2つの独立した医師団の意見とレッドソックスからの何回かの契約オファーは6ヶ月に渡った。
☆もうすこしでレッドソックス
7月まではベイはこのままレッドソックスに残るような感じだった。
交渉はスプリング・トレーニングに一旦物別れとなった。双方の要求に大きな隔たりがあったのだ。ベイが打ち出した5月、レッドソックスは4年確定を含む案で再び交渉をしだした。しかしそれでもベイの望むには至らなかった。
そしてオールスターゲーム後、交渉は続き、オファーは4年$60Mにまでなり勢いはついたかと思われた。週末のトロント戦のとき、GM Theoは何にも決まっていないのでレギュラーシーズンが終わるまで待たないとだめだと宣言をする。
しかしそれはベイが気持ちを変え妻のクリスティンと長い会話を交わし、ボストンのオファーをのもうかというところまでになっていた。ボストンに戻りベイはエイジェントのジョー・アーバンにレッドソックスのオファーを受けると伝える。
A's戦とのシリーズでチームがボストンへ戻ったとき、アーバンはボストンへ飛びベイのフィジカルに付き添う。その晩、アーバンはTheoからGMのオフィスに来るよう電話を受ける。そこでレッドソックスの医師団とともにフィジカルの結果を見たのだが彼らの意見はベイの膝と肩は危険なことになるかもしれない、だった。
Theoはアーバンにオーナーと会ってどうするか決めるからと言った。それから2、3日後、Theoはアーバンに4年のオファーから手を引くから、と伝える。
☆ まったく新しいアプローチ
チームは4年確定オファーから2年$30Mに変更したかった。そしてそのオファーには09年のシーズン終了後ただちにベイが膝の手術を受けることも含まれていた。
「その契約をするため手術を受けるだなんてショックだったよ。だって全然痛くないんだ。」
最初のショックが少し収まってからベイとアーバンは独自に膝と肩を調べてもらった。
「すごく調子いいし、どこも悪いところなんてないと思っていた。別のドクターが見たら別のことを言うとものすごく自信があった。」
ベイが予想したとおり、どこにも異常はないと言われた。
ベイとアーバンはレッドソックスが再び交渉を開始する10月末までそのことはレッドソックスに教えなかった。
改訂されたオファーには膝の手術の項目は消えていた。
「7月にクラブ側が見解を出してから何も変わっていない。どうなってるのかまったく理解できなかったよ。」
ベイから別の審査結果を聞き、さらにまた別のドクターに診てもらうことにした。結果はベイが8月に診てもらっときと同じだった。「ベイの膝と肩に異常はない。今のままずっとプレイできる。」
その11月の診査の前にレッドソックス、ベイ、アーバンはMRIを保険会社に送って見てもらった。結果は異常なし。
ウィンター・ミーティングの初日夜、Theoはアーバンに新たなオファーをする。3年確定プラス前のオファーにもあったメディカルな条件付4年目だった。
ベイの4年目は一定期間レッドソックスが指摘したケガが原因でDLとなったときは反故になるから、というものだった。J.D. Drew、John Lackeyにもこうしてアプローチしている。
もう一つの条件はベイが多大な保険料を払うというものだった。
「クラブが僕がDL入りしたときのことを考えてそういう条件を付けたがるのはわかる。でも過去にそういうことはないし全然どこも怪我していなかったんだ。」
☆ メッツ入りへ
ベイとアーバンはそのオファーは断固として拒否し別のチームをあたることにする。そしてメッツがまず関心を寄せた。
12月12日ついにTheoがアーバンにオファーについての答えを尋ねる。代理人はあのアファーでは十分ではないと答える。ベイはメディカルな条件を付けられることについては固辞しているし、レッドソックスとは別れ別のチームへ行くとメディアに通達する。その翌日レッドソックスはラッキーと5年$82.5Mの契約を発表する。
3週間後、ベイはメッツ入団のためのフィジカルを受け、異常なしとの結果を得ている。
「自分のキャリアのようにこの一連のできごともまっすぐには行かなかった。でもすべてうまく行ったんだから後悔はないよ。」