ジャッキー・ブラッドリー
去年のドラ1で今年快進撃を続けるジャッキー・ブラッドリーくんについて記事がありました。今年毎日マイナーリーグの試合チェックしているけどほんとにすごいんですよね、彼。
ただいま22才のジャッキーくん、早ければ来年にはボストンに上がるんではないかと言われています。
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ある日今AAのポートランドにスカウトが最前列に座り選手たちが打撃練習をしているのを見ていた。しかし彼らはバッターは無視し、センターフィールドにいるブラッドリーの守備を見ていたのだ。彼は打撃練習だからってボール拾いをしたりはしない。ボールを追って走り回るのだ。
あるスカウト「1回の打撃練習で5試合分の経験を積んでるね。」
レッドソックスのスカウト部長Amiel Sawdaye,「BPの最中でも試合と思っているんだ。」
早ければ来年にはボストンに上がりいずれジャコビー・エルスベリーの座を奪うかもしれない。
ブラッドリーはポートランドのファンにかつてここでプレイしたジャコビー、ハンリー、エイドリアン・ゴンザレスを思い出させるかもしれない。
ポートランドの監督Kevin Boles「才能あるね」彼のヒッティングパワー、ディフェンス、腕、スピード・・・・
ひと言で言うと「フェラーリだ。」常にチューンナップをかかさない特別なフェラーリなのだ。
ブラッドリーを長年指導をしているDonnie Brittingham「野球というのはいつも何かしら学ぶものがある。ジャックはそれが大好きなんだ。習得が早くコーチしやすいね。」
高校1年のとき、2ストライクからの打撃を上達させたいと思ったことがあった。
ブラッドリー「みんな2ストライクになると三振するんじゃないかってびくびくすることがある。そう感じることなく2ストライクでも落ち着いて打てるようになりたかったんだ。」
その夏、2、3才上の選手を相手に2ストライクからでのみバットを振ってみた。打率は.405だった。
そんな感じでブラッドリーは上達させたいとろこにフォーカスを置いていった。フィールドの全方向に打つとか、カウント重視、バントなどだ。
Boles「走るのを見てみろ。いい外野手というのはボールを追うとき頭がしっかりしていてストライドするものだ。彼はそれをとてもうまくやっている。」
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これだけの才能があっても高校を卒業したときディビジョン1の学校からはあまり高く評価されなかったしドラフトもされなかった。しかしUSC (University of South Carolina)のコーチは彼を見てスカラシップをオファーした。
大学1年が終るまでにブラッドリーは1本余計な肋骨のため血液凝固というこわいエピソードもあったがその肋骨は取り除き、フレッシュマン・オールスターになるまでには完治している。
USCはかれをケープ・コッド・リーグへ送った。1月目の打率は.200だったが2月目.360を打っている。
ケープのコーチChad Gassman「greatとgoodの違いは失敗から学べるかどうかだ。ジャッキーはグラインダーだ。失敗したからといってへこたりはしない。スカウトはどのくらい耐えられるかみたがっている。ジャッキーはそれがきちんとできるのだ。」
レッドソックスのスカウトはすでに注意を引かれていた。
Sawdaye「1年生の時点ですでに目立っていた。」
スカウトはプレッシャーにどれほど強いかも見たがっていた。
2年生になり、ヒビの入ったハマテの骨を取り除いた後、USCのリーダーとなりカレッジ・ワールドシリーズへ進出している。
敗者復活戦、12回の裏ブラッドリーの打席だ。2アウトでランナー2塁。オクラホマが2-1でリードしていた。
ブラッドリーは2-2になったあと内角ファストボールを見送る。オクラホマのピッチャーは三振に仕留めたとこぶしをあげるがアンパイアはボールのコールをした。
その後同点シングルを打ち、最後決勝のホームを踏んでいる。
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地元ではすでにスターだった。バットを買おうとスポーツグッズ・ストアに寄ると写真を撮られたりサインをねだられたりした。友達に電話する人もいた。そんな列が長くなり店長はブラッドリーのため椅子まで持ってきた。
ブラッドリーはそのとき1時間45分サインしまくった。
そんなことを笑いながら思い出している。
ケープのコーチGassman「ジャッキーはとても謙虚で一生懸命なキッドだ。」「そんなこというと陳腐かもしれないけどそうじゃない。一緒にいて楽しい。」
ブラッドリーの謙虚さは新鮮だ。なぜなら彼は才能がないってふりをするわけでもないからだ。
ブラッドリー「謙虚にならざるを得ないんだ。でも自信を持たないといけない。何を備えているか自分を知ることだ。それが自信になる。」「別に野球に限ったことじゃない。たかが試合だろ。生きて他人のためになることをしたい。」
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USCの3年のときまた怪我をする。4月にダイビングキャッチをしたとき手首の靱帯を切ってしまったのだ。その年カレッジ・ワールドシリーズ直前に復帰、2年連続のタイトルをものにしている。
しかしその年ブラッドリーの打率は.259だった。
かつてはドラ1間違いなし、と言われたが疑問がわいてきた。
その疑問のおかげでレッドソックスはサプリメントラウンドでブラッドリーを指名できたのだった。全体40番目の指名だった。
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8月、レッドソックスと契約する1週間前最悪の不幸が彼を襲う。
こどもの頃からの親友、Matt Sayeが交通事故で亡くなったのだ。
ブラッドリー「どうしていいかわからなかった。人生についてじっくり考えたよ。彼はまだ22才にもなってなかった。ボストンと契約するかどうかなんてとても考える余裕はなかった。とにかく彼の家族のそばにいたかったんだ。」
死亡記事にジャッキー・ブラッドリーはマットの兄弟として掲載された。
彼の名前のついたメダルのペンダントを身につけたブラッドリーは結局ボーナス$1.1Mで契約する。
去年は10試合のマイナーリーグに出場しただけだった。2012年、クラスAのセーラムにアサインされる。そこで67試合に出場、打率.359、OBP .480、SLG .526を記録する。
6/21、AAのポートランドに昇格。
ここでの8試合では.382、.447、.559、守備力には目を見張るものがある。
レッドソックスは打撃練習も含めて彼のすべてを楽しみにしている。
スカウト部長Sawdaye「彼はドラフトのトップになっていたかもしれない。彼のエネルギー、プレイ、心構え、彼こそ私たちが求めていたものだ。」
2 件のコメント:
こんばんは~。
今日も松坂盛大に被弾してますね...。
Bradleyくん素晴らしいですね。2世選手なのに、高校の時にドラフトされなかったなんて、ちょっと苦労もしてて、精神的にもタフそうなのが魅力です。
ジャコビーはボラス物件だし、やっぱりいなくなるのかな(--;)将来のCFはジャッキーくんに任せました!
ララさん
おはようございます~
誰も驚かないでしょうけど松坂くん、DL入りとなりましたね。
ジャッキーくんAAでもあんだけ打ってるようでは本当に来年には上がってきそうですね。わくわくしちゃいますね(≧∀≦)
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